飲食店経営で立地選びは最重要!!
飲食店経営は、3年以内に1割が廃業し、5年以内に3割が入れ替わるといわれています。脱サラや未経験者の場合、3年以内の廃業が9割に達するというデータもあります。開業資金がある程度計算できるため、参入を考えやすい業種ですが、事前によく調査しなければなりません。
特に、立地条件は、飲食店起業に当たって非常に重要です。味にこだわりや自信があっても、店舗に人が来なければ経営にならないからです。どのように立地条件を調査するかについては、先に店のコンセプトを決めておくとよいとされています。対象となる顧客が集中する場所を選定することになるからです。一般に、繁華街、駅前、大型商業施設の近辺、オフィス街、通勤通学経路、交通量の多い幹線道路が対象になります。対象としたい客層が、どこに集中しているか、一日当たりどれくらい人や車両が通るのか、どの時間帯にどのような人の流れとなるのかを確認します。さらに、駐車場の必要性、近隣の競合店の有無も確認する必要があります。
不動産物件を良く比較するため、公開されている情報だけでなく、現地を歩いて候補地を確認する方がより確実です。特に、ビルテナントの場合、対象客が入りやすいか、エレベーターの収容能力は十分か、看板が目立つようにつけられるかを現地で確かめるべきです。車で走っていても店が分かるか、駐車場に入りやすいかなども、重要な点です。