焼肉屋の造作譲渡でスピード開業
フランチャイズではなく個人で焼肉店を開業しようとすると初期の設備投資は大変大きなものとなります。そもそも焼肉という強烈なにおいと煙を放出する料理を食べる店内から、煙と匂いを放出しなければなりませんし、排気口の向きによっては近隣の住居や店舗とトラブルになりかねません。
そのための排気設備と店内の空調設備は大変強力で性能の良い機器でなくてはならず、高額な初期投資で設置する必要があります。その額およそ3000万円と言われています。最近では同業の店舗の居抜き物件を利用して初期投資を抑えるケースも見られますが、前の借主が十分使用できる設備や什器を有償で譲渡する物件もあります。これはスケルトン契約を結んでいた借主に多く見られます。退去する際に原状復帰契約を結んでいても設備や什器が十分使用に耐えうる物である場合、貸主との相談で造作譲渡の許可を取る事が有るのです。借主としては退去する際の原状復帰費用を節約できる上に、設備を安くても買い取ってもらえるため大きな経費削減になります。
また、新たに入居して開店を考える人には、従来なら2000万円以上かかる設備が中古とは言え大変安い金額で手に入るため大きなメリットがあります。また、工事をする必要がほとんど無いため、退去から入居までの期間が大幅に短縮できるのでスピーディーな開店が可能となります。